居抜きで取得した物件の会計処理は基本的に新規で取得した物件の処理と変わりはありません。設備に関しては減価償却して複数年で経費として処理するやり方が一般的です。この辺の複雑な仕組みに関しては税理士や行政書士、司法書士や弁護士などの専門家に依頼するとその後の税務調査などが入った際にも安心です。規模が大きな会社の場合は顧問弁護士などに一任している場合が多いため直接この部分に関して知識を持ち合わせているということも稀です。中小企業や個人事業主の場合も開店準備以外に難しい専門知識を必要とする会計処理は負担になる部分です。通常は専門家に依頼します。

居抜き譲渡相場における売り手と買い手の立場

居抜きの相場は、いまはインターネットで地域ごとにみることができるサイトがあります。ただし、運営会社によっても同じ地域で価格にばらつきがあるので多くのサイトの金額を参考にするといいと思います。居抜きつ売却に出す際に、ほとんどの方が開店資金を取り戻すために価格は高めに設定しがちです。また、売却する方は自分がもらう売却価格だけしか見えていません。しかし、購入する側はそれ以外にも、賃貸契約の際の費用、店内リフォーム費用、運転資金などもプラスして店舗をみています。そのために適性な価格設定を考えて、早く買い手を決めなければ、売り手の側としても借入金ローン返済等の経費の支払いが続くことになります。